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今あらためて見るKATOの103系高運転台ATC車

KATO103系

これまで当ブログではTOMIXのリニューアル製品を中心にご紹介してきましたが、今回はKATOの103系高運転台を取り上げてみたいと思います。

ご存じのとおり、KATOの103系は発売から長い年月が経っており、金型自体は決して新しいものではありません。それでも当時の造形は丁寧で完成度が高く、何度も再生産されるほどの人気を誇っています。

実際に手に取ってみると、現在の模型と比べても十分に通用する仕上がりを感じられる一方で、共通仕様に見られる「昔らしさ」も健在です。

近々再生産が予定されている103系、その前に今回はKATOの103系が持つ魅力と、その時代を映し出す表現について、改めて見ていきたいと思います。

通勤電車の象徴「103系」

103系は1964年に登場した、日本の通勤電車を代表する形式です。
高運転台ATC車は、首都圏のATC導入区間向けに運転台を高くし、前面形状を変更したバリエーションで、模型でも人気のあるスタイルとなっています。
実車としての詳しい成り立ちや運用については別記事で触れていますので、本記事では模型の紹介を中心に進めていきます。

103系武蔵野線

KATO 103系のラインナップと編成例

品番品名価格運転台ATC
10-1743A103系<スカイブルー>4両セット1¥10,450
10-1743F103系<スカイブルー>4両セット2¥10,450×
10-1744A103系<スカイブルー>中間車3両セット¥4,730--
10-1743C103系<ウグイス>4両セット¥10,450
10-1744C103系<ウグイス>中間車3両セット¥4,730--
10-1743B103系〈オレンジ〉 4両セット¥8,360×
10-1744B103系〈オレンジ〉中間車3両セット¥3,630--
10-1743D103系〈カナリア〉 4両セット¥8,360×
10-1744D103系〈カナリア〉 中間車3両セット¥3,630--
10-1743E103系〈エメラルドグリーン〉 4両セット¥8,360
10-1744E103系〈エメラルドグリーン〉 中間車3両セット¥3,630--

現在、標準的なラインナップは4両基本セットと3両増結セットとなります。車両カラーはウグイス・スカイブルー・カナリア・オレンジ・エメラルドグリーンの5色となっています。これらを組み合わせて最長15両編成を再現することになります。
製品によって高運転台・低運転台、ATC・非ATCの仕様が混在していますので、仕様の違いをご確認ください。
なお、今回の再生産ではスカイブルーおよびウグイスの各セットで価格が変更されています。今後の再生産においても、同様に価格が見直される可能性がありますので、ご注意ください。

103系編成例

上図は編成の一例であり、実際の編成は時期や線区によって異なります。模型では必ずしもこの編成にこだわらず、資料をもとに研究したり、雰囲気を楽しみながら編成を組んでいただければと思います。

ディテールから見るKATO 103系

ここでは以前に発売された京浜東北線103系を中心にディテールを紹介します。あわせて、現在のラインナップとは仕様が異なる部分についても触れていきます。

クハ103

クハ103です。
古い金型とは思えない端正な造形で、長く生産されてきたことにも納得できる仕上がりです。

クハ103連結器周り

運転台下の連結器は、以前の製品ではダミーカプラーのみの構成でしたが、現在の製品では連結器まわりに配管のディテールが追加されています。
この製品の所属表記は、京浜東北線仕様ということで「北ウラ」となっています。一方、線区を特定していない製品では、KATOブランドの社名である関水金属にちなんだ「関スイ」と表記されています。

103系ヘッドライト・テールライト

ヘッドライト・テールライトは麦球による点灯のため、やや暗めに感じられます。なお、次回生産分からはLEDへ変更される予定です。
行先表示機は点灯しません。

103系窓回り

KATO103系で古さを感じさせる部分のひとつが、窓支持のHゴム表現です。
現在は窓ガラス側にHゴムが表現される製品が主流ですが、本製品ではボディ側にモールドされているため、窓と車体の段差がやや大きくなっています。

103系屋根

もうひとつは屋根上のクーラーと避雷器です。
近年の製品では別パーツ化されることが多い中、KATO103系では屋根と一体成形となっており、このあたりにも時代を感じさせます。

モハ103

モハ103です。パンタグラフを搭載する車両で、模型では動力車となっています。

モハ102

モハ102は、モハ103とペアを組む電動車です。

サハ103

サハ103です。付随車となります。

ここでひとつ気になる点があります。それが側面のルーバー表現です。
本来、ルーバーはモハ102にも設けられますが、本製品では実車とは配置が一致していません。また、実車ではルーバーのないサハ103にもルーバーが表現されています。
これは側面の金型がモハ103と共通であることに起因するもので、ここにもKATO103系の古さを感じさせる部分と言えるでしょう。

室内灯・ステッカーによるディテールアップ

103系 室内灯装着

本製品のオプションは室内灯です。KATO製室内灯ユニットに対応しており、取り付けることで夜間走行時や停車中の雰囲気をよりリアルに楽しむことができます。

品番品名価格メーカー
11-211LED室内灯クリア¥792KATO
11-212LED室内灯クリア 6両分入¥3,960KATO

取り付け方は以下のリンクを参照してください。

品番品名価格
28-239A103系 行先表示シール(関東) (ホビーセンターカトー製品)¥1,430
28-239B103系 行先表示シール(関西) (ホビーセンターカトー製品)¥1,430

別売りで103系用のステッカーが発売されており、前面行先表示や運行番号、編成番号札、側面行先表示、シルバーシート表示などを追加することでディテールアップが可能です。関東用・関西用の2種類が用意されているので、再現したい路線や雰囲気に合わせて選ぶとよいでしょう。

時代を超えて走り続ける103系

103系スカイブルーとウグイス

いかがでしたでしょうか。
昔の製品を見ていると、実車の仕様には目をつぶり、共通化されている部分も多く、どこかおおらかな時代だったのだなと感じます。現代の基準で見れば、厳しい指摘を受けてしまうような点もあるかもしれません。

それでも、基本的な造形やディテールはしっかりしており、長年にわたって生産が続いてきた理由も、実際に手に取ることでよく分かります。

そうした完成度の高さがあるからこそ、あえて「KATOの本気の103系」も見てみたいと思わずにはいられません。仮にリニューアル製品が登場したとしても、並行して展開できるだけの魅力が、この従来製品にはあるように感じます。

今回はKATOの103系を中心に紹介しましたが、これまでにTOMIXの103系も取り上げてきましたので、今後は両社の製品を比較する記事にも挑戦してみたいと思います。

関連項目

次回生産されるKATO103系の紹介記事はこちら
TOMIX103系高運転台ATC車の解説記事はこちら
TOMIX103系低運転台非冷房車の解説記事はこちら

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