今日は東急9000系を紹介したいと思います。現在は大井町線で走る同形式も引退の時期が迫っています。その前に模型を通して少し振り返ってみたいと思います。

東急9000系とは
旧型車両を置き換えるために1986年に登場、ステンレス車体に東急のコーポレートカラーの赤帯を巻いていました。9007Fは5両編成で大井町線に配置されましたがそれ以外の14本は8両編成で東横線に配置され活躍しました。この形式は東急の量産車では初めてのVVVFインバータ制御の車両で加減速時に独特の変調音を響かせています。導入以降も冷房装置の換装や車内の更新、スカートの設置などありながら東横線を走り続けました。

その後の大きな変化は2009年に訪れます。5050系の登場により玉突きで大井町線に転属することになります。8両編成は5両編成と短縮されパンタグラフはひし形からシングルアームに交換(一部は転属後少ししてから交換されてた模様)、行先表示機はフルカラーLEDとなりました。また前面は赤帯からグラデーションの施された大井町線用の帯に変更されました。

そして2025年、後継車両の6020系の登場することで大井町線の9000系(と9020系)は全編成が置き換えられることになります。しかしながら東急9000系(と9020系)は このまま廃車とはならず西武鉄道に譲渡される予定になっています。
ラインナップ
品番 | 品名 | 価格 | メーカー |
31991 | 東急電鉄9000系(3次車・大井町線・9013編成)5両編成セット | ¥36,520 | GREENMAX |
31992 | 東急電鉄9000系(3次車・東横線・9010編成)8両編成セット | ¥43,780 | GREENMAX |
ディテール
それでは模型を見ていきますが現在、手元にあるのは以前に発売された大井町線仕様の9000系なのでこの模型を見ながら進めていきます。


クハ9000です。大井町・渋谷方の先頭車です。写真は大井町線用なので前面はグラデーションの帯を纏っています。今回、生産される製品はヘッドライト・テールライトに加え前面の方向幕も点灯するようになっています。また、この模型はスカートが取り付けられる前がモデルになっていますね。

この模型は2次車がモデルになっているので側面赤帯部分が出っ張っていますが今回の車両は3次車なのでこの部分は段差がなくすっきりしています。


デハ9200です。パンタグラフがついています。東横線はひし形で大井町線ではシングルアームがそれぞれ装着されています。デハ9200とデハ9400は車番以外は同じです。

デハ9600です。この車両も電動車でパンタグラフがついていますが床下機器の一部はデハ9200と異なりますがこの模型では同じになっています。実車に合わせる場合は右端の機器を切り落とすとよいです。

クハ9100です。二子玉川・元町中華街方の先頭車です。今回生産される2製品は床下機器が作り分けられるようです。ライトが暗いですね。今回の製品はどうなのでしょうか?

屋根上を見てみましょう。冷房装置は東横線時代に一部、載せ替えられていますが各車両でばらばらになっています。大井町線に来てからも追加で載せ替えがあったようでこの模型も現在の冷房の配置は異なるようです。車外スピーカーはモールドになっています。
編成

オプションパーツ
品番 | 品名 | 価格 | メーカー |
8461 | 室内照明ユニット(狭幅・白色)(2本入り) | ¥2,046 | GREENMAX |
8462 | 室内照明ユニット(狭幅・白色)(4本入り) | ¥4,092 | GREENMAX |
8463 | 室内照明ユニット(狭幅・白色)(10本入り) | ¥8,800 | GREENMAX |
メーカー独自の室内灯はこちらになります。
この車両にはTOMIX製の室内灯が取り付けできます。対応製品は0733・0737です。
またこの車両にはTOMIX製のボディマウントTNカプラーも取り付けることができます。対応製品は0336です。取り付けは以下のリンクをご覧ください
まとめ

いかがでしたでしょうか?時代が下るとともに変化を加えられながら前半は東横線、後半は大井町線で走り続けた9000系も東急線では引退の時が近づいてきました。模型は最初に出たときは組み立てキットでライトには未対応でしたが時を重ねるごとに進化してきて、今では完成品でライトにも対応できるようになりました。模型のクオリティは確実に上がっています。この機会に東急での姿を模型で残してみてはいかがでしょうか?最後に東急9000系で譲渡先で末永く活躍できることを祈っています。