今日は381系ゆったりやくもを紹介していきたいと思います。

381系とは
381系は1973年に登場、中央西線・篠ノ井線の特急しなので運用開始しました。その後、1978年に阪和線・紀勢線の特急くろしお、1982年には伯備線の特急やくもに投入されました。やくもにおいてはその後いくつかの変遷を経て2007年に内装をリニューアルされたゆったりやくも塗装が登場、2016年に自動解決装置を搭載したクモハ381の500番台化と日根野と福知山のクハ381の転入をもって編成の組み換えを実施されました。そして2024年に273系に置き換わる形で定期列車から撤退しました。この車両の最大の特徴はカーブで車体を傾斜させて走る振り子機構です。カーブの多い線区で車体を傾けることによってより速いスピードで駆け抜けます。

ラインナップ
品番 | 品名 | 価格 | メーカー |
10-1451 | 381系「ゆったりやくも」6両セット | ¥20,020 | KATO |
10-1452 | 381系「ゆったりやくも」(ノーマル編成) 7両セット | ¥22,440 | KATO |
10-1779 | 381系「ゆったりやくも」(ノーマル編成・ グレー台車) 7両セット | ¥26,400 | KATO |
381系ゆったりやくもはパノラマグリーン車のクロ380が連結されている6両セットとクモハ381が連結されている7両セットが製品化されています。この2セットを組み合わせて最大9両編成を組むことができます。
ノーマル編成は同じ車両構成で晩年のグレー台車仕様も製品化されています。この製品はサハ381の仕様も前回品とは異なっています。
ディテール
それでは実際に模型を見てみましょう。

パノラマグリーン車のクロ380です。サロ381からの改造車でパノラマの運転台が特徴的です。

クロ381です。もともとはクハ381なので外観はグリーン車マーク以外に大差はありません。座席配置は変わっています。

クモハ381です。やくもの短編成化のためモハ381から改造されています。連結した際に車両間の通り抜けができるように扉が設置されているのでクハ381とは少し変わった外観をしています。2016年ごろからスカートが変更になり大型のピンク色のものになっています。

この形式最大の特徴である振り子機構は模型でも再現されています。日本の鉄道模型において市販品で振り子機構を搭載しているのはKATOだけなので381系のKATOからの製品化はとてもうれしいですね。

ゆったりやくものロゴマークもきれいに印刷されています。



ノーマルセット7両編成や9両に増結するときには先頭車の運転台側と中間車が連結されます。この時クハ381と連結されると運転台側には扉がないので中間車側の扉も閉鎖されます。それを再現できる貫通扉ふさぎ板パーツがノーマルセットに付属しています。


付属品は増結をしないとき用の赤いスカートと連結器、増結をするとき用のクハ381スカート、貫通扉ふさぎ板、ヘッドマークを回すためのドライバーです。ステッカーは基本的にはLED表示機用となっていますが転属してきてゆったり化していないクハ381用に幕式方向幕と号車表示と種別表示のサボが収録されています。

実際に赤いスカートをつけてみました。連結器の動く分増結用スカートは切り欠きが大きいのでクモハ381が先頭に立つときは取り替えたほうがかっこいいですね。

転属してきたクハ381の愛称幕の絵柄はなぜかクモハ381と同じく細くなっていますがこの点も再現されています。
編成

パノラマグリーン車の連結されている編成は6両が基本ですが閑散期などは4両で運転されることもあるようです。それ以外の編成はクモハを含む4両編成に3両を増結した7両編成になりますがやはり閑散期などは4両のみの編成となります。繁忙期はパノラマグリーン車の編成に3両を増結した9両編成で運転されます。

編成組み換え以前はパノラマグリーン車以外の編成も6両編成でやはり閑散期には4両で運転される形態でした。この編成も7両セットを利用すれば再現できますがクモハのスカートを変更する必要があります。また車番が変更になっているのでその部分は目をつぶるか変えてあげる必要があります。繁忙期はパノラマ編成以外にも増結して9両編成の運転もありました。
オプションパーツ
品番 | 品名 | 価格 | メーカー |
11-211 | LED室内灯クリア | ¥792 | KATO |
11-212 | LED室内灯クリア 6両分入 | ¥3,960 | KATO |
室内灯を取り付けることができます。取り付け方は下記のリンクを参照してください。
まとめ

振り子機構のある381系のKATOからの製品化はまさにうってつけの形式でその機構も含めて高い完成度を誇っていると思います。381系ゆったりやくもは特に最近まで走っていたので注目度も高かったように思います。やくもにおいてはリニューアルやくも(緑やくも)・国鉄色リバイバルやくもと製品化が続いており、この先もスーパーやくも(紫やくも)・ゆったりやくも(グレー台車)、そして後継形式の273系の製品化と展開が続くようなので目が離せません。