鉄道模型に室内灯を取り付けると、雰囲気が一気に変わります。今回はKATOの室内灯を使って、車内を明るくし、夜間の走行シーンを再現してみましょう。基本の取り付け手順と色合いの比較までを丁寧に解説していきます。

目次
KATO室内灯のラインナップをチェック
KATOの室内灯は、白色タイプと電球色タイプの2種類があり、それぞれに1両分と6両分のセットがあります。品番と価格は以下の通りです。
品番 | 品名 | 価格 | メーカー |
11-211 | LED室内灯クリア | ¥792 | KATO |
11-212 | LED室内灯クリア 6両分入 | ¥3,960 | KATO |
11-213 | LED室内灯クリア(電球色) | ¥792 | KATO |
11-214 | LED室内灯クリア(電球色)6両分入 | ¥3,960 | KATO |
お好みの色と必要な両数に応じて選びましょう。
KATO室内灯の基本構造を紹介

KATOの室内灯は、照明板(プリズム)、室内灯ユニット、集電シュー、そして色調を調整するためのカラーフィルターで構成されています。カラーフィルターはお好みに応じて取り付けます。
室内灯取り付けの手順と注意ポイント
まずは車両から床板を取り外そう


車両の床板を取り外すには、台車付近の爪を軽く開きながら、慎重に上方向へ持ち上げていきます。このとき、力を入れすぎると部品の破損につながるため、丁寧に作業を行ってください。先頭車両は前面のライトレンズが突出していることがあり、床板を外す際に干渉しやすい部分です。破損を防ぐために、慎重にレンズの干渉位置を確認しながら進めてください。
照明板の装着方法をパターン別にチェック


床板に照明板用の突起がある車両は、そのまま床板に取り付けます。



突起がない場合は、照明板をボディ側に取り付ける必要があります。まずボディの内側を確認します。照明板をひっかけるための爪がある場合は、そこに照明板をひっかけます。真ん中の前後に二か所の突起がありますのでこの間に照明板の出っ張りを合わせてはめ込みます。




爪がない場合は、側面窓の内側にある溝を利用して照明板を安定させて取り付けます。

照明板が長すぎる場合は、切り込み位置でニッパーなどを使ってカットしてください。
室内灯ユニットと集電シューの取り付け




集電シューは床板に奥まで差し込み、室内灯ユニットの足と確実に接触するように取り付けます。カラーフィルターを使う場合は、室内灯ユニットの基盤部分を外して差し込み、再度戻します。


動力車に取り付ける際は、集電シューをあらかじめ折り曲げておきます。それ以外は通常の車両と同じ手順です。

取り付け後は必ず通電確認を行い、しっかり点灯することを確認してください。
照明色とフィルターの効果比較

白色(11-211・11-212)と電球色(11-213・11-214)では、光源の色が異なるため車内の印象が大きく変わります。

白色タイプの室内灯にカラーフィルターを取り付けると、真っ白な光がやや黄みがかった色合いに変化し、使い込まれた蛍光灯のような雰囲気になります。光源が白いため、カラーフィルターの有無による差もはっきり現れます。

電球色タイプは、カラーフィルターの有無でそれほど大きな違いはありませんが、微妙な色調の違いが楽しめます。

最新のKATOの室内灯では照明板が変更になっています。これまでは反射用に白い印刷が施されていましたが、最新版では細いへこみが並んでいます。このへこみでライトを拡散させる仕組みです。取り付け方は従来と変わりません。


光り方については、東武8000系で比較したところ、写真ではわかりにくいものの、新しい照明板の方が明るく、より均等に光を拡散している印象を受けました。
車内が光ると模型の世界が広がる!

KATOの室内灯は、鉄道模型の楽しみをさらに広げてくれる素晴らしいアイテムです。取り付けはやや手間ですが、実際に点灯させたときの満足感はひとしおです。車種によって取り付け方式が異なる場合があるため、事前に仕様を確認することが大切です。ぜひお手持ちの車両に取り付けて、夜の運転会や撮影に役立ててみてください。