

今回は、TOMIXから発表されたE235系山手線ラッピング電車を紹介します。
山手線の環状運転100周年を記念して登場した、103系風および205系風のラッピング編成が、ついにNゲージで製品化されることになりました。
現行のE235系に、かつて山手線で活躍した103系や205系をイメージしたデザインを施した特別仕様は、実車でも大きな話題を集めています。
おそらく一連の山手線シリーズのフィナーレを飾る存在となる今回の製品。
その仕様や見どころを見ていきましょう。
山手線ラッピング編成の注目ポイント
- 103系ラッピングは基本セット4両で発売
- 205系ラッピングセットは11両フル編成セットで発売
- ライトON/OFFスイッチ搭載
山手線E235系の特徴

E235系は、2015年11月に山手線で運行を開始したJR東日本の通勤形電車です。山手線の現行の主力車両となっています。
外観は大きな前面ガラスを持つフラットなデザインが特徴で、フルカラーLED表示器を採用。車体には総合車両製作所のステンレス車両ブランド「sustina」が用いられています。
機器面ではSiC素子を採用したVVVFインバータ制御を導入し、省エネルギー性能を向上。車内には窓上3画面を含む多数のデジタルサイネージを設置し、情報提供機能を大幅に強化しました。各車両にフリースペースを設けるなど、バリアフリー対応も進められています。

山手線用の0番台は11両編成で、10号車にはサハE235形4600番台を連結。この車両はE231系500番台から改造編入されたもので、窓配置や内装に差異が見られる点も特徴のひとつです(写真は新造のサハE235形500番台、特徴的な窓配置はサハE235形4600番台と同じ)。
TOMIX E235系山手線のこれまでの製品展開
山手線の新型車両ということもあり、模型は2018年と比較的早い段階で製品化されました。また同時に、限定品として10号車を新造車とした編成も発売されています。
現行製品は2代目となり、プロトタイプは後期車仕様(屋根のビードが細くなったタイプ)に変更されています。基本セットと増結セット2種を組み合わせることで、実車同様の11両編成が再現可能です。ここで基本セットを少し見てみましょう。

まずは先頭車です。E235系特有のフラットな前面デザインが忠実に再現されています。山手線カラーの黄緑も発色が良く、2色で表現されたステンレス車体の質感も非常に良好です。

一方で、ドアのグラデーション表現はやや気になるポイントです。ドア下部の縁まで黄緑が入っていないため、少し目立ちます。
今回発売のラッピング編成
今回発売されるのは、山手線E235系の103系ラッピングと205系ラッピングの2種類です。製品構成が異なるため、それぞれ見ていきましょう。

| 品番 | 品名 | 価格 |
| 97986 | 特別企画品 JR E235系電車(山手線・103系ラッピング車)セット | ¥24,200 |
| 98526 | JR E235-0系電車(後期型・山手線)増結セットA | ¥12,320 |
| 98527 | JR E235-0系電車(後期型・山手線)増結セットB | ¥9,900 |
103系ラッピングは先頭車のみがラッピング仕様となっており、基本セットの構成で発売されます。実車同様の11両編成にするには、既存製品の増結セット2種を組み合わせる形になります。転写シートが付属し、増結セットにも対応しています。実車は増解結を行う編成ではありませんが、先頭車にはライトのオンオフスイッチが装備されているようです。

| 品番 | 品名 | 価格 |
| 97987 | 特別企画品 JR E235系電車(山手線・205系ラッピング車)セット | ¥49,500 |
一方、205系ラッピングは前面のラッピングに加え、黄緑色の側面帯も再現されるため、11両フル編成の限定セットとして発売されます。車番は印刷済みとなっており、購入後すぐに楽しめる仕様です。こちらも先頭車にはライトのオンオフスイッチが搭載されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ラッピング編成は個人で再現するには難しい部分もありますが、こうしてメーカーから発売されるのはありがたいところです。実車のラッピングは運用期間が限られることも多く、製品化のタイミングは難しいと思われますが、それでも模型として残ることに大きな意義があるのではないでしょうか。今後もこうした企画製品の展開に期待したいところです。
今回のTOMIXによる103系ラッピング編成は基本セットでの発売となり、既存製品の一部を差し替える形で楽しめる構成となっています。一方で、KATOではE233系埼京線のラッピング編成において先頭車2両のみを別売りし、既存製品と組み合わせる方式を採用していました。こうした製品展開の違いからも、各メーカーの考え方が垣間見えるのは興味深いところです。
それでは、皆さまも素敵な模型ライフをお楽しみください。
