鉄道模型をもっとリアルに楽しみたい方におすすめなのが「室内灯」の取り付けです。室内が明るくなることで、座席や乗客フィギュアのディテールが際立ち、夜の情景もよりリアルに演出できます。TOMIXの室内灯は、取り付け方式がシンプルで多くの対応車両に使えるのが特徴です。この記事では、初心者でも安心して作業できるよう、必要な道具や注意点を交えながら、取り付けの手順をステップごとに詳しく解説していきます。

目次
TOMIXの室内灯ラインナップ
TOMIXからは複数の室内照明ユニットが販売されています。主なラインナップは以下の通りです。
品番 | 品名 | 価格 | メーカー |
0733 | 室内照明ユニットLC(白色LED) | ¥968 | TOMIX |
0737 | 室内照明ユニットLCセット(白色LED・6本入) | ¥5,500 | TOMIX |
0734 | 室内照明ユニットLC(電球色LED) | ¥968 | TOMIX |
0738 | 室内照明ユニットLCセット(電球色LED・6本入) | ¥5,500 | TOMIX |
取り付ける車両によって指定されている品番が異なる場合があるので、事前に説明書や公式サイトをよく確認しましょう。今回は電球色タイプの0738(6本セット)を使って作業を行います。
室内灯取り付けに必要なものを確認しよう
TOMIXの室内灯の取り付けには、セットに含まれているものと別途自分で用意する道具があります。あらかじめ確認しておくと、作業がスムーズに進みます。
室内灯セットの内容(製品に付属)
- 室内灯本体
車両の天井部分に取り付けて、LEDの光で室内を照らします。 - 白いテープ
LED部分に巻き付けて、光の拡散を防ぐためのものです。車内全体を均一に明るく見せるために使います。 - 説明書
車両ごとの取り付け手順や、ユニットの切断位置のガイドが記載されています。加工前に必ず確認しましょう。
自分で用意する道具
- ニッパー
照明ユニットを車両の長さに合わせて切断するために使用します。折り曲げるだけでも加工可能ですが、ニッパーでのカットがより確実です。 - ピンセット
小さな部品(バネなど)の取り扱いに便利で、作業の精度が上がります。 - 柔らかい布や作業マット
車両を傷つけないように、作業スペースに敷いて使うと安心です。
実際の取り付け手順を詳しく解説
今回はTOMIXの「東武500系リバティ」車両に室内灯を取り付けていきます。
STEP 1:車両の床板を外す

まずは車両の床板を外します。台車付近の爪を少し開きながら、床板を慎重に取り外してください。
先頭車の場合はライトレンズや行先表示器が床板と干渉していることがあるので、無理に引っ張らずゆっくり作業しましょう。
STEP 2:照明ユニットを加工する

照明ユニットは、そのままだと長すぎることが多いため、説明書に記載された長さに合わせて加工します。
切込みが入っているので手で折ることもできますが、ニッパーで切断するとより確実です。
また、LEDの光が拡散しないように白いテープをLED部分に巻きつけて貼ります。
STEP 3:照明ユニットを床板に取り付ける

加工が完了したら、床板に照明ユニットを取り付けます。
ばねの入る2つの穴に合わせて、ばねをセットし、ユニットを爪でしっかり押し込んで固定します。
STEP 4:ボディを戻して点灯確認

照明ユニットを取り付けたら、ボディを元に戻して完成です。
実際に点灯させると、室内が明るくなって車両の雰囲気がガラリと変わります。人形などを乗せるとよりリアルに楽しめます。行先表示器の部分から光漏れが気になる場合は、ステッカーなどを貼ると改善できます。
STEP 5:動力車への取り付け時の注意点

動力車に取り付ける場合、ばねと床板の間隔が狭いため、ばねを少し切る必要があります。
このときは、ばねをニッパーなどで少しカットしてください。
まとめ

TOMIXの室内灯は比較的簡単に取り付けができ、模型車両の魅力を一段と引き立ててくれます。
室内が明るくなることで、ジオラマでの夜景再現やナイトランの雰囲気づくりにも最適です。
お手軽にリアルさをプラスできるので、ぜひチャレンジしてみてください。
関連項目
今回取り付けに使用したのは以下の車両です。
以下の車両は同じ方法で取り付けができます。(対応製品は0733・0737)