205系5000番台、それは界磁添加励磁制御からVVVFインバータ制御に変更されたグループです。そしてオレンジ色の205系がオリジナルデザインで登場したときはとても新鮮でした。武蔵野線で登場したこの205系は長らく同線で活躍しましたが山手線へのE235系投入を機に玉突きで置き換えられました。今回、最後まで残った京葉車両センターのM20編成が製品化されます。
この記事では旧製品の205系5000番台のレビューから新製品の仕様、バラエティ豊かな並走相手などを解説したいと思います。

目次
実車でたどる205系5000番台の誕生と武蔵野線での歩み
山手線で登場した205系、大きな変化が生まれたのはE231系500番台が山手線に投入されたときです。大規模な転属に伴う改造が発生します。この時に生まれたのが5000番台です。これは武蔵野線で4M4Tを実現するためにモーター車の制御方式が界磁添加励磁からVVVFインバータに改造されました。山手線からの転属車のみではなく埼京線のサハ205も同時期に来たため客ドアに小窓と大窓が混在する編成が存在します。
武蔵野線の205系は2018年から総武線・中央線各駅停車のE231系・209系500番台に置き換えられ2020年には同線を撤退しました。置き換えられた205系は全編成がインドネシアに譲渡され現在も活躍中です。

KATO製品ラインナップとM20編成の特徴
品番 | 品名 | 価格 |
10-1545 | 特別企画品 205系5000番台武蔵野線(最終編成)8両セット | ¥22,000 |

今回、製品化されるのは京葉車両センターのM20編成です。この編成はドア窓が山手線からの転属車であるクハとモハは小窓、埼京線からの転属車のサハは大窓となっています。また、今回はJR東日本色(双頭連結器付)のEF81も同時に再生産されるので、205系5000番台のステッカーと組み合わせることで新潟港への配給列車も再現できるようになっています。

VVVFインバータ換装床板を再現!205系5000番台のディテール
では実際に模型を見てみましょう。

クハ205です。前面のオレンジと側面の3色帯がきれいに決まっています。
この車両は金型が古いながらも印象把握が素晴らしいですね。KATOの205系がロングセラーになっているのもうなずけます。
ヘッドライト・テールライトです。ここは残念ながらLEDではなく麦球が使われているため、特にヘッドライトは暗く感じます。またライトケースが小さいため室内灯を入れると運転台から光が漏れてしまいます。古い仕様をそのまま使うあたりは良くも悪くもKATOだなと感じます。


運転台上のアンテナは後年、丸い台座のあるものに交換されています。この製品の時は台座はありませんでしたが前回品は台座ありになっていたようなので今回もその仕様になると思います。


モハ205-5000です。改造を受けて5000番台になっています。この改造においてはモハユニットのみが5000番台になっています。この車両はパンタグラフが搭載されています。


この製品の一番のポイントはVVVFインバータ制御になった床板です。この製品のために新規に金型が制作されています(上が武蔵野線205系、下の比較写真は南武線205系)。

モハ204-5000です。実車は改造されていますが模型的にはモハ204と変わらないです。


サハ205です。この製品の時は元山手線のサハ205なのでドア窓は小窓ですが今回の製品は元埼京線のサハ205なので大窓になります。

クハ204です。これも古い製品の流れを汲んでいて、ボディはクハ205の流用になっています。
室内灯を追加してさらにリアルに!
本製品のオプションは室内灯です。KATO製室内灯ユニットに対応しており、取り付けることで夜間走行や停車中の雰囲気をよりリアルに楽しむことができます。ただ、運転台からも光が漏れるので少し注意が必要です。
品番 | 品名 | 価格 | メーカー |
11-211 | LED室内灯クリア | ¥792 | KATO |
11-212 | LED室内灯クリア 6両分入 | ¥3,960 | KATO |
取り付け方は以下のリンクを参照してください。
武蔵野線で見られた並走シーンと多彩な車両たち
武蔵野線では多彩な車両との並走シーンが見られました。

まず、同時期に活躍した車両として新製投入された205系が挙げられます。この205系はオリジナルとは前面デザインが異なり、編成ごとの個性も楽しめました。

また、増発用として京浜東北線や京葉線から転入してきた209系500番台も特徴的な存在でした。


置き換え期としては103系やE231系と短期間ながら並走しています。



さらに、京葉線との直通運転により、103系・201系・205系・209系500番台(赤帯)・E233系5000番台・E257系500番台・255系など、多彩な車両と同じ線路を走りました。


加えて、大宮~八王子を結ぶ「むさしの号」や大宮~海浜幕張を結ぶ「しもうさ号」では、直通先の中央線快速電車(E233系・E257系)、京浜東北線(E233系1000番台)、さらには宇都宮線・高崎線のE231系1000番台やE233系3000番台とも並ぶシーンがありました。
掲載した車両写真の一部は写真ACに投稿しています。ブログ未掲載のカットも含まれていますので、鉄道写真に興味のある方はぜひご覧ください。
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編成ごとの違いを楽しめる武蔵野線の205系
205系の模型は金型自体が古いものの、スタイルを的確にとらえており、今なお見ごたえのある仕上がりです。特に5000番台では、実車さながらにVVVFインバータへ換装された床下機器が新規で再現されている点も見逃せません。
武蔵野線は転属車が集まりやすい路線で、同じ形式でも編成ごとに個性が見られるのが特徴です。205系5000番台もその一例で、細部の違いがファンを惹きつけています。今回取り上げたM3編成に加え、新たに発売される製品(M20編成)にも独自の魅力があります。すでに旧製品を所有している方も、これから手に取る方も、ぜひチェックしてみてください。
