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南武線で活躍した通勤型!TOMIX 205系(南武線・新製車)を解説

1989年、南武線に新たな通勤電車として登場した205系。独特な帯色と沿線の声を反映した仕様は、多くの鉄道ファンに強く印象づけられました。この記事では、TOMIX製「205系(南武線・新製車)」の鉄道模型を通して、実車の魅力や模型ならではの楽しみ方をご紹介します。

南武線205系

歴代カラーを受け継いだ南武線仕様の205系とは?

205系南武線仕様は、老朽化した旧型国電の置き換えを目的に1989年から導入されました。基本構造は標準的な205系と同じですが、南武線専用に一部仕様が変更されているのが特徴です。

最大のポイントは、車体側面に施された3色帯。茶色(ぶどう色2号)、オレンジ(黄かん色2号)、黄色(黄色1号)の配色は、歴代南武線車両をモチーフにしたもので、沿線住民のアンケート結果をもとに決定された地域密着型のデザインです。

この205系は2016年まで運行され、27年にわたり南武線の顔として活躍しました。

南武線の205系にはいくつかの形態があります。

①新製導入車
 このグループは製造されてそのまま南武線に配置されたグループです。外観の特徴として屋根上のアンテナが中央に配置されています。今回、TOMIXから製品化された205系はこのグループになっています。一部編成は事故により廃車となり中間車が元山手線のものとなっています。

②山手線からの転属車その1
 このグループはE231系投入により置き換えられた山手線の205系で中間車を取り外され残った6両で編成されています。ドア窓が小窓になっています。この記事の最初の写真はこのグループです。

③山手線からの転属車その2
 このグループも山手線からの転属車なのですが先頭車両が中間車からの改造車となっています。先頭車の顔がオリジナルと違うので一目で違いが判ります。

④+α
 これは1本だけですが横浜線からの転属車です。E233系導入に伴う余剰車で中間車2両を取り外してやってきました。この編成は表示機がLEDに交換されていたのでパッと見てすぐにわかります。その後、南武線でもほどなくE233系への置き換えが始まったので実働7か月程度だったようです。

実車通りの6両編成を再現!TOMIXセット内容

品番品名価格メーカー
98872JR 205系通勤電車(南武線・新製車)セット¥26,950TOMIX

TOMIXの「JR 205系通勤電車(南武線・新製車)セット(品番98872)」は、南武線に新製配置された6両編成を再現した製品です。

南武線205系 編成表

細部までリアルに再現!TOMIX製205系のディテール

本製品は、南武線205系の特徴を丁寧に再現しています。205系のディテールの詳細は京浜東北線205系の記事を参照してください。

ここでは京浜東北線205系との違いを解説します。

南武線205系 先頭車比較

帯色は南武線の三色ストライプを再現、先頭車にはセンター設置の無線アンテナを表現。(比較用の南武線はKATOの205系)
スカート付きダミーカプラーを装備(後年の姿を再現)。スカートなしパーツも付属しており、新製時の姿にも対応

以下は京浜東北線205系と変わらない仕様です。

  • パンタグラフはPS21形を装着
  • 印刷済み交換式前面表示パーツを装着。ヘッド・テールライト、前面表示ともに電球色LEDによる常点灯仕様
  • フライホイール付きM-13モーターを搭載。新集電システムと黒色車輪により、滑らかで安定した走行を実現
  • 転写式で選択可能。JRマークは印刷済み。

模型としての再現度と走行性能のバランスが取れた、完成度の高い製品です。

オプションパーツでさらにリアルに!おすすめの拡張要素

TOMIX 205系(南武線・新製車)をさらに楽しむための別売オプションパーツもご紹介します。

  • 室内照明ユニット(LC白色など)
     常点灯基板に対応しており、夜間走行の演出が可能に。ジオラマや暗所での走行にも映えます。
  • TNカプラー(ボディマウントタイプ)
     連結面の見栄えを高めたい場合におすすめ。特に中間車の連結部でのリアリティ向上に効果を発揮します。

これらのパーツを追加することで、より満足度の高い運転と展示が楽しめます。取り付けは以下のリンクを参照ください。

並べて楽しい!共演させたい車両たち

南武線205系の世界観をさらに広げたいなら、他形式との共演がおすすめ。実際に南武線で活躍・並走した以下の車両と組み合わせれば、リアルな情景再現が可能です。

南武線を走った仲間たち(歴代車両)

  • 101系(カナリアイエロー)
     旧型国電の代表格。205系導入前の主力。
  • 103系(カナリアイエロー)
     101系の後継として導入され、205系との並走も。
  • 209系(南武線)
     205系の後継形式として活躍。過渡期には混在運用も。
  • E233系8000番台(南武線現行車)
     現在の主力車両。世代交代の情景再現に最適。

接続駅でのリアルな並び再現

  • 103系スカイブルー・205系209系E233系1000番台(京浜東北線):川崎駅での並びに。
  • 103系オレンジ・205系(武蔵野線):府中本町駅での接続シーンに。
  • 201系オレンジ・E233系・特急(183系・189系・E257系など)中央線車両:立川駅での共演シーンに。

南武線ファン必携!205系模型で情景を再現しよう

南武線205系と209系

TOMIXの「205系南武線・新製車セット(品番98872)」は、1989~2016年にかけて活躍した実車を高い精度で再現した、南武線ファン必携の模型です。

センター配置のアンテナやPS21パンタグラフ、交換可能なスカートと前面パーツなど、仕様の違いを再現できる柔軟性も魅力。南武線の過去から現代まで、幅広い時代の再現に対応します。

沿線に思い出のある方はもちろん、リアルな都市型レイアウトを構築したい方にとっても、この模型は南武線の世界観を手軽に再現できる一編成としておすすめです。

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