
E235系は、山手線などを走る通勤型を代表する車両として人気の高い模型です。
今回はTOMIXのE235系 山手線の基本セットを入手したので、整備ガイドとして本記事をお届けしたいと思います。
本記事では、セット付属部品の取り付けや交換をはじめ、オプションパーツである室内灯やTNカプラーの取り付けについて紹介します。
また、TOMIXの模型には再現されていない側面方向幕についても、ディテールアップの一例として取り付けを行っていきます。
そのままでも走らせることはできますが、ひと手間加えることで模型の印象が変わります。
それでは、整備を始めていきましょう。
目次
整備を始める前に用意しておきたい工具
今回の整備を始める前に、いくつか用意しておきたい工具があります。
ニッパー

パーツの切り出しに使用します。
100均でも購入できますが、基本的にはプラモデル用のニッパーを用意すると作業しやすくなります。
デザインナイフ

パーツやステッカーの切り出しに使用します。
デザインナイフの方が細かい作業には向いていますが、100均のカッターナイフでも代用可能です。
なお、刃は新しいものなど、よく切れる状態にしておきましょう。切れ味が悪いと、ステッカーをうまく切り出せなかったり、切り口がきれいにならないことがあります。
定規

ステッカーの切り出しには、ステンレス製の薄い定規が便利です。
正確な位置で切り出しやすく、定規自体を傷つけにくいのが利点です。
手元になければ普通の定規でも問題ありませんが、作業は慎重に行いましょう。
カッティングマット

ステッカーの切り出しに使用します。
100均でも手に入るので、1枚用意しておくと安心です。
ピンセット

パーツやステッカーをつまむ際に使用します。
先端が細く、しっかりと保持できるものが使いやすいです。
プラスドライバー

台車を外す際に使用します。
100均のドライバーセットなどでも十分対応できます。
付属パーツを取り付けよう
基本セットに付属する部品は、屋根上のアンテナ類と避雷器です。
今回入手した基本セットは中古品のため、本来は増結セットに付属する部品が同梱されていました。そのため、使用する部品は分売で入手したものを中心に取り付けていきます。
基本的な部品構成は同じですが、WiMAXアンテナのみグレーのパーツとなります(本来は白色)。
また、基本セットには含まれない前面方向幕のパーツもあったため、あわせて交換を行います。
先頭車のアンテナ類の取り付け


先頭車の屋根上にアンテナ類を取り付けます。使用する部品は2種類です。


まずは部品をランナーから切り離します。
デザインナイフまたはニッパーを使って切り離しますが、パーツが小さいため紛失しないよう注意してください。
バリが残った場合は、ニッパーなどで軽く処理しておくと仕上がりがきれいになります。






ランナー右側のパーツは、取り付け用の治具になっています。
この治具の穴にアンテナパーツをはめ込み、そのまま屋根上の穴に差し込んで取り付けます。

完成です。
屋根上のディテールが増え、より実感的な見た目になりましたね。
前面方向幕の交換


はじめに車両から床板を外します。
ボディの後ろ側を少し開くようにしながら、台車を引っ張ると取り外せます。


次にライトユニットを外します。
ライトユニットの後ろ側を持ち、そのまま引き抜くと外れます。

続いて、現在取り付けられている方向幕パーツを外します。
上側からピンセットなどで前方へ押し出すと、簡単に取り外せます。
外したパーツは、再度使用することがあるかもしれないので、大切に保管しておきましょう。

次に、新しい方向幕パーツをランナーから切り離します。
ニッパーで切り離しても問題ありませんが、パーツを裏返して押さえながらデザインナイフを当てて切り離すと、パーツが飛んでいく心配が少なくなります。

切り離した方向幕パーツをライトユニットに取り付けます。
先ほど外した手順と逆に、前方から押し込んでください。
このとき、パーツの向きに注意しましょう。

ライトユニットをボディに戻します。
ボディを少し開きながら、真下からまっすぐ押し込むと取り付けやすいです。

最後に床板を取り付けます。
運転台側を先にはめてから、後ろ側を押し込み、カチッとはまるまでしっかり固定してください。
正しくはまっていないとボディが膨らむことがあるため、仕上がりを確認しましょう。

今回取り付けた方向幕は、出発時に後方へ表示される「季節の花」です。
片側のみ交換しておくと、実車の雰囲気が出ておすすめです。
避雷器の取り付け


まずはパーツを切り出します。ここはニッパーを使って切り離しますが、パーツが小さいため、飛んでいかないよう注意してください。


次に、パンタグラフの穴へはめ込みます。ピンセットで位置を合わせてから、指でそっと押し込みます。このとき、パンタグラフに無理な力がかからないよう注意が必要です。

これで完成です。取り付けの手間は多少ありますが、別パーツで成型色が異なることで、屋根上の表情が引き締まり、見栄えが良くなります。
オプションパーツを取り付けよう
ここでは、オプションパーツである室内灯とボディマウントTNカプラーの取り付けを行います。対応製品は以下の通りとなります。
| 品番 | 品名 | 価格 | メーカー |
| 0733 | 室内照明ユニットLC(白色LED) | ¥968 | TOMIX |
| 0737 | 室内照明ユニットLCセット(白色LED・6本入) | ¥5,500 | TOMIX |
| 0336 | 密連形TNカプラー(SP・黒・6個入) | ¥1,650 | TOMIX |
室内灯



詳しい取り付け手順については、以下のリンクを参照してください。

室内灯を取り付けることで、車内の雰囲気がぐっと良くなります。
部屋の明かりを落とせば、夜間走行の再現も楽しめそうですね。
ボディマウントTNカプラー


取り付け手順は以下のリンクを参照してください。
なお、このTNカプラーは一度取り付けると元に戻すことができません。元に戻す場合は、台車部品を新たに用意する必要があるため、加工を行うかどうかは慎重に検討してください。

この車両への取り付けにあたり、ひとつ注意点があります。
本記事で使用している車両の台車(写真左)には、カプラーの切り落とし目安となる切り込みがありません。そこで、比較用として切り込みのある205系の台車(写真右)の写真も掲載します。切り落とし位置を確認する際の参考にしてください。


ボディマウントTNカプラーを取り付けることで、連結面の間隔が狭くなり、より実感的な見た目になります。
一方で、通過可能なカーブ半径が大きくなるため(最小でR280以上推奨)、レイアウト条件には注意が必要です。
側面方向幕を取り付けよう
今回は側面の方向幕も取り付けてみたいと思います。
TOMIXの模型は室内灯を組み込むと側面方向幕も点灯するため、より実感的な仕上がりになります。

TOMIXのE235系には側面方向幕のステッカーが付属しないため、今回はサードパーティ製の製品を使用します。
使用するのは世田谷総合車両センター製 汎用行先ステッカー(E235系 山手線篇)です。このステッカーには側面方向幕のほか、前面方向幕用のステッカーも含まれており、TOMIX純正にはない行先表示に変更することもできます。

まずはステッカーの切り出しを行います。
最初に横方向から切り出します。黒い縁が見えないギリギリの位置に定規を当て、デザインナイフでカットします。
上下を切り取ったら、次に縦方向を切ります。こちらはやや長めのため、わずかに黒い部分が残る位置で切るとサイズが合わせやすくなります。


切り出したステッカーは、デザインナイフの刃先を使って取り出し、そのまま車両の側面方向幕部分に貼り付けます。
もしサイズが大きく、うまく収まらない場合は、いったんカッティングマットに貼り直してから少しずつ調整してください。

完成です。
室内灯と組み合わせることで表示がしっかりと光り、見た目の印象が大きく変わります。
ひと手間で変わるE235系

いかがでしたでしょうか。
ひと手間加えるだけで、模型の見栄えや印象は大きく変わります。
今回紹介した整備をすべて行うのは少し大変かもしれませんが、まずは付属パーツの取り付けなど、できるところからチャレンジしてみてください。
少しずつ手を加えていくことで、自分だけのE235系に仕上げていく楽しさも味わえるはずです。

